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厚みを薄く調整できる革

皮の特徴は、厚みがあること。
豚の皮は1mm前後。牛皮では成長段階にあわせて、成牛では3〜4mm超のものもあります。 皮自身が元来持つ厚みと、植物タンニンなどなめし剤によって厚みが増すケースも。
さて、皮の特徴が厚さを持っていることと言いつつ、厚ければ良いというものでもありません 使用される用途によっては、可能な限り薄くしたいというケースは当然出てきます
そのような場合、革は"漉き"という加工技術で0.1mm単位で厚みの調整をすることができます しかし、全ての革が漉いて使用できる訳ではありません
漉きの技術を弊社では持っていませんので、ここでの説明は省略します 漉き技術の問題ではなく、皮の繊維組成による"漉けない革"についてピッグスキンを例に少しご説明します
ピックスキンは元々厚さが1mm前後とすでに述べましたが、使用する面によっては漉けない事があります(正確には、漉けるけれども漉いての使用はお勧めできない意味でご理解ください)
使用する面は、当然ながら毛の生えていた肌面(銀面、スムース面ともいう)と、肉面(繊維の毛足のあるスエード面)です。(漉いて使用するということは、反対側の面は使用しないことになります)

では、結論から言ってどのような場合が薄くして使用できないか?ですが、答えは毛足のあるスエード面を使用するときです(すなわちスムース面を取ってしまうこと)
豚皮の繊維組織は、太くて硬い毛を支える強靭な表皮の繊維構造が0.3mmの厚さとなっており、それよりも肉面に近くなるとラフな構造のスエードになる柔らかな繊維になります。皮自体の構造をキープするには、強靭に絡み合った表皮が不可欠で、ここを漉いてとってしまうということは皮の郷土を著しく損なうことになります。
最悪、わた飴のようにちぎれてしまう事も考えられますので、今までご要望をいただいてもお断りをし続けて来ました。 なめしの段階で表皮を取って表皮に近い部分の毛足を出すヌバックは、同じことをしてますが強度は十分に残ります。それは、十分な肉面の厚みを残す製法だからです。
逆説ばかりで、表題の「厚みを薄くできる」話が逆転してしまいましたが、ご理解いただけましたでしょうか?
なお、0.4mm位まで薄くして使用することは可能ですが、強度は著しく落ちますことは予めご了承ください。